ETC平日朝夕割引(30%~50%)はETCコーポレートカードで利用可能

ETC知識

ETC平日朝夕割引は、月の利用回数に応じて「30%から50%割引」をするETC割引サービスの一つだ。

「割引」と名付けてあるが、厳密には高速道路の「無料通行ポイント」を還元する仕組だ。クレジット会社などが発行する従来のETCカードは「ETCマイレージサービス」に登録しておく必要がある。ETCコーポレートカードであれば普通に使っているだけでETC平日朝夕割引が適用される。

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その他に、ETC平日朝夕割引は「祝日は除く」「利用回数制限」「地方部の高速道路限定」などの条件もある。使い方によって恩恵の大小が分かれるサービスだ。

今回の記事で「ETC平日朝夕割引」の利用方法や条件などを分かりやすく解説していく。

ETC平日朝夕割引とは

ETC平日朝夕割引とは、「平日の朝方と夕方の通行料」に対して、高速道路の無料通行ポイントを還元するETCサービスだ。

前身は2014年に廃止された「通勤割引」で、一般道路が混雑する時間帯を緩和させるために導入した制度だ。ETCコーポレートカードのような「常連向け」サービスではないため、「平日の朝夕それぞれ1回のみ」のような制限がある。

ETC平日朝夕割引の利用条件
  • 地方部の高速道路が対象
  • 利用回数に応じたポイント還元
  • 1回につき最大100kmまで
  • 平日の朝と夕方1回のみ

以下、ETC平日朝夕割引の利用条件を詳しく解説する。

ETC平日朝夕割引の対象道路

ETC平日朝夕割引の対象道路は、ネクスコが管理する「地方部の高速道路」に加えて宮城県道路公社の「仙台松島道路」だ。

東京・大阪近郊は対象外になっているのは注意が必要である。

対象外の高速道路

東京近郊の対象外道路

大阪近郊の対象外道路

ETC平日朝夕割引の利用回数と割引率

ETC平日朝夕割引は、1ヶ月(1日から月末日)の利用回数に応じて割引率を定めている。

  • 1回から4回:無し
  • 5回から9回:30%
  • 10回以上:50%

ETC平日朝夕割引を通勤や通学で利用するのであれば恩恵は大きい。境目である4回、または9回利用している月は、予定がなくても回数を稼ぐ方が得になるケースも出てくる。

しかし、ETC平日朝夕割引の利用回数は「朝1回、夕1回の1日2回」だけがカウントされるので注意が必要だ。また、回数以外に「1回の通行に100km以内まで」という制限もある。

ETC平日朝夕割引の時間帯

ETC平日朝夕割引は、指定された時間帯内に「入口料金所」または「出口料金所」を通過すると適用される。

ETC平日朝夕割引の時間帯
  • 平日の朝方(6時から9時まで)
  • 平日の夕方(17時から20時まで)

平日とは「月曜日から金曜日」の5日間のことで、祝日は含まれない。また年末年始はカレンダー通りとなっている。

出典:どらプラ

条件は少しややこしいが、「ETCマイレージサービス」に登録しておけば勝手に計算してくれる。翌月20日に「無料通行ポイント」として付与されるため、走行時は通常料金が請求されるので注意しよう。

ETCコーポレートカードでのETC平日朝夕割引の利用

ETC平日朝夕割引はETCコーポレートカードでも利用できる。割引の計算式はETCマイレージサービスと同じだ。

ただしマイレージポイント制度が無いため、無料通行ポイントではなく割引として通行料金から差し引かれる。

注意したいのは「大口・多頻度割引」と併用ができない点だ。

ETCコーポレートカードは休日割引や深夜割引と併用すると驚異的な割引率になるが、今回紹介するETC平日朝夕割引は併用できない。

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そしてもう一点、ETCコーポレートカード協同組合を利用している事業者は注意する点がある。ETC平日朝夕割引の利用分は組合加入条件の「3万円のノルマ」に入らないことだ。

平日の朝と夕方に利用が多いと組合への加入を断られることがある。

2回目以降、または100km以上の通行分(平日朝夕割引の適用外)は「大口・多頻度割引」として認められる。

平日朝夕割引が目的なら「ETCマイレージサービス」もしくはネクスコ窓口のETCコーポレートカードを利用することだ。