ETCコーポレートカード協同組合の比較ポイントを解説

比較

ETCコーポレートカードを取り扱う事業協同組合は、全国に200組合以上あると言われている。それぞれが別の組織である為、サービス内容が組合によって違うケースはよくある。

ネクスコの規定と同じ割引を行う組合もあれば、通行料金に対して手数料を取ったり、首都高速や阪神高速を割引対象外とするような組合も存在する。

組合に加入するなら、事前にサービス内容や手数料を比較して選ぶことが重要だ。

適当に選んだ組合に加入した結果「ETCコーポレートカードを利用したのに高速料金の支払いが増えてしまった」という悲惨な相談を受けたこともある。もちろん組合の即変更をすすめた。

組合の変更は可能だが手間と時間がかかる。新規加入なら1ヵ月程度で済む手続きが、変更となると3ヵ月もの期間を要する。変更期間中はETCコーポレートカードを利用できないから大変だ。

間違った選択をしないように、今回の記事ではETCコーポレートカード協同組合を選ぶ時のポイントを解説しよう。組合同士を比較する際の参考にしてもらいたい。

自分で探すのは面倒だ!という人は、保証金なしでETCコーポレートカードを発行できる「テイ・ネット組合」をオススメする。

ETCコーポレートカード協同組合の役割

まず最初に、ETCコーポレートカード協同組合の役割について軽くおさらいをしよう。組合を比較する際の重要なポイントにも繋がる。

ETCコーポレートカード協同組合は、ETCコーポレートカードを取り扱う「事業協同組合」の俗称だ。ETCコーポレートカードを便利に利用したい事業者の集合体と受け取っても問題ない。

ネクスコで申込みしたETCコーポレートカードは、毎月(利用者によっては複数個所に)通行料金を振り込む。明細書も各道路事業者からバラバラに届く。

組合系のETCコーポレートカードは、明細書を組合が一元管理する。通行料金も振込みではなく口座振替だ。面倒な事務手続きを請け負うのは、組合の役割の一つとなっている。

ETCコーポレートカード協同組合の共通項目

明細書や交通料金の支払いを一括にまとめるのが組合の役割。これはどこの組合でも提供しているサービスだ。

この他に、ETCコーポレートカード協同組合の共通項目を挙げよう。

組合に加入できるのは、事業者(法人または個人事業主)であることが条件。組合のETCコーポレートカードを利用するなら、ネクスコの高速道路の利用が月3万円以上あることも加わる。

車両と申込者の名義が同一であることや、ETC車載器を搭載しているなどの条件は従来のETCコーポレートカードと同じ絶対条件だ。

その他、加入時に「組合加入出資金(1口1万円)」を出資する必要がある点も覚えておこう。出資金は脱退時に返金される。

以上がETCコーポレートカード協同組合の一般ルール。どこの組合でも採用している共通項目だ(一部の特殊な組合を除く)。

ETCコーポレートカード協同組合の比較ポイント

ETCコーポレートカード協同組合は、全国に200組合以上あると言われている。共通したルールも多いが、手数料やサービス内容が異なるケースも珍しくない。

組合の公式サイトを比較すれば分かることだが、よく見かける相違項目を解説しよう。

保証金の有無を比較しよう

ETCコーポレートカードの申込みには4ヶ月分の保証金が必要だ。月5万円の利用予定なら20万円を保証金として預ける。

保証金は未払いが発生した時に差し引かれるもの。ETCコーポレートカードを解約すれば全額返金される。

保証金の扱いは組合によって様々だ。

組合の保証金
  • 4ヶ月分の保証金を一括納付する
  • 4ヶ月分の保証金を分割(積立)で納付する
  • 保証金が減額される
  • 保証金が全額免除される

保証金なしの組合が一番おすすめだが、保証金を全額免除する組合は少ない。

手数料は最も重要な比較ポイント

ETCコーポレートカードはカード1枚に対して手数料がかかる。発行元のネクスコが定めた手数料は下記の3種類となっている。

手数料
  • 新規発行手数料:629円/枚
  • 再発行手数料:629円/枚
  • 取扱手数料:629円/枚(年に1度)

これらの手数料は、カード発行元のネクスコからの請求であり、それを組合が代行して支払ったものが請求される。

手数料はいずれも629円だが、郵送代や手間賃を上乗せしている組合がある。

毎月発生する通行料金から「利用手数料」を取る組合もある。利用手数料はかなり割高になるので注意が必要だ。

ETCコーポレートカード協同組合の比較は、手数料が最も重要なポイントになるだろう。

組合費・賦課金の有無も比較ポイント

ETCコーポレートカード協同組合は加入時に「組合加入出資金」が必要だ。先にも述べたが、1口1万円で組合の退会時に返金される。

組合の比較ポイントは「組合費」や「賦課金」だ。

組合費や賦課金を徴収する組合は少ないが、毎月徴収する組合もあれば、年に1度だけ徴収する組合もある。

組合費や賦課金は退会時に返却されない。有無だけでも比較しておいて損はないだろう。

その他の比較ポイント

ETCコーポレートカードの申込み書類は組合に郵送する。その際に、返信用封筒を同封してくれる組合がある。

料金は微々たるものだが「優良組合」として判断する項目になるだろう。

以上の比較ポイントは公式サイトに記載されているものもあれば、問い合わせしないと回答が得られないものもある。

問い合わせした時の返答のスピードや対応の丁寧さも比較ポイントだ。

ETCコーポレートカード協同組合を変更したい時は

ETCコーポレートカード協同組合を比較する理由の一つは、組合の変更は手間と時間がかかるからだ。

ETCコーポレートカードは同名義を重複しての申込みができない。複数のカードが必要な場合は追加カードを申請する。

うっかりサービスの悪い組合に加入してしまった場合、組合を変更すれば良いのだが「脱退→別の組合に新規加入」という手順を踏む。

組合を脱退するには、通行料金の支払いを完了させなければならない。ETCコーポレートカードの利用を停止しても、翌々月の支払い完了まで脱退手続きは行われない。

脱退後に別の組合でカードを申込みすると「ご新規さん」扱いになり、ご新規さんのETCコーポレートカードの発行は1ヶ月ほど期間が必要だ。

組合を変更するには、ETCコーポレートカードの利用ができない期間が3ヶ月ほど続くと覚えておこう。

面倒な手続きの二度手間も考慮すると、ETCコーポレートカード協同組合の比較がどれほど重要か想像できるはずだ。

ETCコーポレートカード組合比較のまとめ

ETCコーポレートカード協同組合を比較するのがどれだけ大事なことか?そして比較するポイントを理解できただろうか。

いい加減な組合に加入してしまうと、ETCコーポレートカードの恩恵が少なくなるどころかマイナスになってしまうこともある。

それに気付いて組合を変更しようにも3ヶ月以上のタイムロス(機会損失)と手数料や手間など無駄な支払いが生じる。

健全な運営をしているETCコーポレートカード協同組合を選ぶことはとても重要だ。

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人間が何か比較をするのに丁度よい数は「5±2」と言われている。200組合の比較は簡単にできるものではない。

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是非比較対象に入れて欲しい。

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